新潟の潟
古くから越後平野の湖沼は、その成り立ちなどにかかわらず、総称して「潟」とよばれてきました。
潟は多くの動植物が生息・生育し、憩いや活動の場として“ふるさと”を象徴する存在です。
福島潟(ふくしまがた)
面積:約262ha
所在地:新鼻甲ほか、新発田市
面積が市内最大の潟。
国の天然記念物オオヒシクイの越冬地では飛来数が日本一です。また、希少植物オニバスの日本北限の自生地でもあります。
内沼潟(うちぬまがた)
面積:約1.15ha
所在地:内沼
福島潟とつながっていた小さな潟。
江戸時代に築堤された山倉新道(やまくらしんどう)によって、福島潟から分離されました。
十二潟(じゅうにがた)
面積:約5.4ha
所在地:平林、十二、灰塚
蛇行した阿賀野川の一部が残った三日月湖。かつては阿賀野川の本流でした。地元では「古阿賀(ふるあが)」とも呼ばれています。
松浜の池/ひょうたん池(まつはまのいけ/ひょうたんいけ)
面積:約2.2ha
所在地:松浜
阿賀野川と日本海のすぐそばの砂丘地に位置する池。希少なトンボ類がかくにんされています。
じゅんさい池(じゅんさいいけ)
面積:約0.8ha
所在地:松園
東池(0.3ha)、西池(0.5ha)からなる砂丘上の池。この池の名前は、水生植物「ジュンサイ」に由来しています。
鳥屋野潟(とやのがた)
面積:約158ha
所在地:鳥屋野潟
市街地に隣接し、都心部に貴重な自然環境を残す潟。遊水池としての機能を備えています。周辺には公園や公共施設が整備されています。
清五郎潟(せいごろうがた)
面積:約2.0ha
所在地:清五郎
鳥屋野潟の南側にある潟。鳥屋野潟で風説が強いときにハクチョウのねぐらとなっています。「清五郎」とは、かつての新田開発に関わった人の名前です。
北山池(きたやまいけ)
面積:約1.6ha
所在地:北山
亀田砂丘のくぼ地にできた池。池を中心に公園が整備され、園内では緑色の花を咲かせる桜「御衣黄(ぎょいこう)」を見ることができます。
六郷の池(ろくごうのいけ)
面積:約1.6ha
所在地:六郷
阿賀野川の河道跡にできた池。ヘラブナ釣り場として知られています。
北上の池(きたかみのいけ)
面積:約0.2ha
所在地:北上
能代川左岸の堤防沿いの県道の脇にある小さな池。地元では、「切所(きりしょ)」と呼ばれています。
佐潟(さかた)
面積:約44ha
所在地:赤塚
上潟(うわかた)と下潟(したかた)の二つから成る潟。周辺を含めた佐潟公園区域が、1996年3月にラムサール条約湿地として登録されました。
御手洗潟(みたらせがた)
面積:約6.5ha
所在地:赤塚
佐潟の北側にある潟。子の潟の名前は、かつて近くのが神社にお参りする際、ここで手を洗い、身を清めたことに由来しています。
ドンチ池(どんちいけ)
面積:約0.3ha
所在地:赤塚、中権寺
数多くの伝説が残る池。池の名前は、土地や水の権利をめぐり争われた所「論地(ろんち)」がなまったものと伝えられています。
金巻の池/水戸際池(かねまきのいけ/みとわいけ)
面積:約0.7ha
所在地:木場、金巻
中ノ口川の堤防が、洪水時に破堤してできた池。地元では「宮池(みやいけ)」などとも呼ばれています。
上堰潟(うわせきがた)
面積:約11ha
所在地:松野尾
角田山の麓(ふもと)近くの潟。かつては農業のかんがい用水源でした。自然が楽しめる公園となっていますが、豪雨時には雨水の流出を抑える調整池となります。
仁箇堤(にかつつみ)
面積:約5.6ha
所在地:仁箇
農業用水として利用されている堤。ここれは、昭和の中頃まで「サカウチアミ」と呼ばれる道具を使った鴨猟が行われていました。