くらし文化
開潟神社かいかたじんじゃ
明治9(1876)年に、新鼻三囲(新鼻甲)の人々によって建立された神社。このあたり一帯の開発の先駆者、山本丈右衛門と斉藤七郎治をはじめ、村人の先祖を祭神としている。
頸城郡鉢崎村(現柏崎市)の山本丈右衛門は、宝暦5(1755)年に幕府から福島潟の開発権を与えられ、新鼻・太田地区など約90町歩開墾した。
葛塚の商人斉藤七郎治は、嘉永4(1851)年、新発田藩から新鼻新田70町歩余を新鼻村人とともに購入し、開発にあたった。
この神社は、低湿地に生き、水と戦ってきた開発先駆者の霊を祭り、村人の更なる結束と開発への意欲を高めるために建てられた。現在の社殿は平成15(2003)年に、集落の人々の浄財によって新しく立て替えられたものである。