越後平野には古くから「潟」と呼ばれる多数の湖沼が点在していました。
人々にとって潟は、暮らしの一部であり生業の場でした。
一方、潟の自然環境は、人々が潟を利活用することにより維持されてきました。
潟は、人と自然とが相互に関わり合いながら持続的に存在する
自然空間であり文化空間であったのです。
人々の生活様式や産業構造の変化に伴い、
いつしか潟は、暮らしや生業の場ではなくなりましたが、
今も潟には多くの動植物が生息・生育し、
憩いの場や活動の場として“ふるさと”を象徴する存在となっています。
私たちは、このような“人と恵みを享受し合う潟”を「里潟」と称し、
潟とともに生きた先人の文化や歴史を大切にしながら
「里潟」の価値と魅力を未来に伝えていきたいと考えています。